ニトリのスキレット、通称ニトスキを買ってシーズニングからお手入れまでやってみました!
ゆるキャン△にでてくるリンちゃんのおじいちゃんが「肉、食うかい?」と千秋に問いかける場面があります。あのシーンを見てからずっとスキレットが欲しいなぁとは思っていたのですが、今回ニトリに行く機会があったので、思い切って買ってみました。おじいちゃんが使っているスキレットはおそらくロッジのスキレットでシーズニング不要なのですが、私はニトスキを一からシーズニングしてお肉を焼いてお手入れまでやってみました!

そもそもシーズニングって?
鉄製品の調理器具を買うと最初に行わなければならないのがシーズニングです。
シーズニングとは「慣らし」作業とのこと。うーん、よくわからない。
ちゃんと調べたところ、買ったばかりのスキレットなどには工業用油がさび止めとしてコーティングされているそうです。そのためそのまま使用すると油が溶け出したり、鉄臭かったりと料理がかなりまずくなるそうです。この油を落として、臭いや錆止めをしなおすのがシーズニングになります。シーズニングは「慣らし」とよくありますが、実際は工業用の油をはがして黒錆でコーティングする作業のことです。
・・・まあ錆といわれるとなんか嫌な気がしますが、黒錆はよく鉄製品をだめにする赤錆を防いでくれるいい錆みたいです。笑
予備知識もできたしやってみた。まずは工業用油を落とす。
何をするか分かったのでで工業用油をはがして黒錆作りに行きます。
まずはたわしでごしごし・・・、と言いたいのですが、家にハードスポンジしかなかったのでハードスポンジの硬いほうで洗剤つけてごしごし!本当は亀の子たわしがいいらしいです。
お次は中にお湯をためて沸騰させます。これは取れなかった油を完全に出し切るためだそう。スキレットを熱すると取っ手部分まで100度以上の温度に余裕でいくので、ミトンや革製品などで直接触れないように気を付けてくださいね。私はキャンプ用の耐熱牛革グローブを使用しました!
沸騰したお湯を捨てたらそのまま空焼きします。次にオリーブオイルを塗るので水気を全部飛ばしきりましょう。ここまでで何の加工もしていないスキレットに戻ります!
次は黒錆を作っていく!外でやることをおすすめします。
さて一旦先ほど空焚きしたスキレットを手で触れるくらいまで冷ましたら(冷めるまで20分~30分くらいかかります)、オリーブオイルをキッチンペーパーで伸ばしながら塗って焼き入れます。弱火から中火でじっくりと。途中で白い煙が出るのでこれが出なくなるまで焼き入れましょう。黒錆でコーティングすることが目的なのでスキレットの中だけではなく、取っ手や背面もオリーブオイルを塗ってをしっかり焼いてくださいね。
私は家のガスコンロでやったのですが、焼くときは外でカセットコンロを使って行うことを強くおすすめします!
理由の一つは家庭用のガスコンロは最近のだとセンサーがついていて、フライパンが熱しすぎないように自動調節で火力が弱くなったりしてかなりムラがでます。センサー解除をしてもフライパンのテフロン加工が取れないレベルで火力調節されるのでおすすめしません。
二つ目に部屋がかなり臭くなります。次の日仕事から帰ってきても私の家から小学校の家庭科室のにおいがしていました。笑
煙が出なくなるまで焼いたら冷まして、オリーブオイルを塗ってまた焼いて冷まして・・・を4回ほど繰り返します。冷ますのがめんどくさいからと水をかけたりすると、ひび割れて使えなくなるのでやめましょう。じっくり気長に根気よくやっていきます。合計4,5回焼くと元の状態と比べるて黒くなり、黒錆のコーティングは終わりです。
鉄くささを完全に取ろう!最後にオイルを塗ればシーズニング完了!
次は黒錆の鉄臭さを取っていきます。スキレットの中にオリーブオイルを少量垂らしてくずやさいを焦げる寸前まで炒めていきます。私は玉ねぎでやってみました。野菜をスキレットの中にまんべんなく触れるように炒めて、玉ねぎが黄金色を通り越して少し黒くなってきたら終了。野菜くずはそのまま捨てます。
一旦スキレットを冷ましたら、お湯とたわし(ハードスポンジ)で先ほどの炒めた汚れを洗って落とします。くれぐれも洗剤は使わないでくださいね。
洗った後は一度火にかけて水気を飛ばした後、再度オリーブオイルを塗ってシーズニング完了です!お疲れさまでした!

さっそく使ってみた!肉、食うかい?
さて2,3時間ほどかけたシーズニングも終わったので、さっそく使ってみます!
りんちゃんのおじいちゃんの真似をしてステーキを・・・と言いたいところですが、キャンプ資金に回したいので138円で買った鶏肉を焼いてみます笑
写真を撮り忘れたので、いろいろと省いた結果出来上がったのがこちら。

照り焼きチキンサンドイッチが作りたかったんです。。味は美味しいのですが、見た目が・・・。
いくつかチキンは焼いてスキレットに乗せていたのですが、ずっと熱々で美味しかったです!次はもっと映える料理をつくります!笑
使い終わったので、メンテナンスしてみた。失敗した。笑
さて食べ終わってスキレットも冷めてきたので、洗ってみます。
お湯を沸騰させて木べらで汚れをごりごりこすると・・・これはやらないでください。
冷めたスキレットはお湯で流しながらたわしで汚れを落とします。洗剤を使ったり沸騰させて木べらでこすると黒錆のコーティングも取れるので、汚れが落ちないときの最終手段です。
というわけで、もう一度シーズニングをやり直しました笑
汚れを落とした後は一度空焚きをして水分を飛ばしてオイルを塗った後、新聞紙でくるんだりして湿気対策をして保管します。
時間がかかったけど愛着がわいたぞスキレット!
合計4時間以上費やしただけあってとても愛着がわきました。笑
キャンプで使うのが楽しみです!
シーズニングはめんどくさいですが、きちんと手入れすればずっと使えるので是非皆さんもチャンレジしてみてくださいね。